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2026年夏のサーフスタイル:ヴィンテージサーフブランドとLAスタイルの融合

2026 7/23
FASHION
2026年夏のサーフスタイル:ヴィンテージサーフブランドとLAスタイルの融合

マリブのピアから昇る朝日が、濡れた髪を乾かしていく。波の音がまだ耳に残る中、冷たいアサイーボウルを待つ時間。そんな瞬間に寄り添う服がある。それは決して派手ではなく、むしろ太陽の光を浴びて少し色褪せたような、それでいて上質な佇まいを持つ服だ。

2026年、大人のサーフスタイルは新たな領域へと向かっている。それは90年代のストリートを席巻したロゴTシャツの喧騒から離れ、もっと静かで、本質的なものへの回帰だ。ヴィンテージサーフカルチャーの魂を受け継ぎながら、現代のLAらしいミニマリズムと融合させる。それは単なるファッションではなく、ライフスタイルそのものを表現する行為に近い。

この記事では、そんな新しいサーフスタイルを体現するブランドと、その着こなしの鍵を紐解いていく。この夏、あなたの日常に少しだけマリブの風を吹き込むための、確かな一着を見つけてほしい。

マリブの早朝、サーフボードを横に置き海を眺める男性

目次

大人のサーフスタイル、その本質とは

かつてサーフブランドといえば、大きなロゴ、ネオンカラー、そして若者のエネルギーの象徴だった。しかし、現代の私たちが求めるのは、そうした記号的なものではない。むしろ、その逆だ。

90年代のノスタルジーと現代のミニマリズム

今のサーフスタイルの根底にあるのは、90年代のサーフカルチャーへの敬意とノスタルジーだ。しかし、それは単なる復刻ではない。当時の自由な精神性はそのままに、過剰な装飾を削ぎ落とし、素材の質とシルエットの美しさで語る、現代的なミニマリズムが加わっている。

キーワードは「クワイエット・アウトドア」。主張するのではなく、風景に溶け込むような色合い。手に取った瞬間に分かる、上質な素材感。そして、ビーチだけでなく、街のカフェにもそのまま行けるような汎用性の高さ。これが、VALEGIAが提唱するサーフスタイルの本質だ。

ヴィンテージの魂を受け継ぐ5つのブランド

では、具体的にどのブランドを選べばいいのか。ここでは、ヴィンテージの精神をリスペクトしつつ、現代的な解釈を加えた5つのブランドを紹介する。

1. Saturdays NYC:都市と波を繋ぐ洗練

都会のカフェでSaturdays NYCのTシャツを着てリラックスする男性

ニューヨークで生まれながら、その精神は常に世界のサーフカルチャーと繋がっている。Saturdays NYCは、サーフィンというライフスタイルを都会的な感性で濾過したようなブランドだ。ミニマルなグラフィックTシャツや、洗練されたシルエットのボードショーツは、週末サーファーの日常着として完璧なバランスを保っている。彼らの服は「サーフウェア」という枠を超え、ひとつの完成されたライフスタイルを提案してくれる。

  • 代表アイテム: ロゴTシャツ、ボードショーツ
  • 価格帯: ¥15,000〜¥35,000
  • こんな人に: サーフィンも好きだが、都市での生活も大切にしている人。

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2. Outerknown:サステナビリティという哲学

ウッドデッキでOuterknownのヘンプTシャツを着てくつろぐ男性

伝説のサーファー、ケリー・スレーターが立ち上げたOuterknownは、「スタイルとサステナビリティは両立できる」という強い哲学を持つ。オーガニックコットンやヘンプ、リサイクル素材を積極的に使用し、環境負荷を最小限に抑えることを目指している。特に、ブランドのアイコンである「ブランケットシャツ」や、ヘンプとコットンを混紡したTシャツは、驚くほど柔らかく、着るほどに肌に馴染む。地球への敬意を纏うような感覚は、他のブランドでは得られない格別なものだ。

  • 代表アイテム: ブランケットシャツ、S.E.A. Tシャツ
  • 価格帯: ¥18,000〜¥50,000
  • こんな人に: 環境問題に関心があり、長く使える本質的な一着を求める人。

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3. Patagonia:揺るぎなきアウトドアの聖典

トレイルヘッドでPatagoniaのバギーズショーツを履く男性

もはや説明不要のアウトドアブランドだが、そのルーツにはサーフカルチャーが深く根付いている。創業者イヴォン・シュイナード自身がサーファーであり、その精神は製品作りに色濃く反映されている。特に名作「バギーズ・ショーツ」は、海でも山でも街でも使える究極のオールラウンダー。速乾性に優れたサプレックス・ナイロンを使用し、何年も履き続けられるタフさを持つ。Patagoniaを選ぶことは、単に服を買うのではなく、一つの文化と価値観に参加することでもある。

  • 代表アイテム: バギーズ・ショーツ、P-6ロゴTシャツ
  • 価格帯: ¥15,000〜¥30,000
  • こんな人に: 機能性を重視し、一つのものを長く愛用したいと考える人。

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4. Vissla:創造性を纏うクラフトマンシップ

ガレージでサーフボードをメンテナンスするVisslaのTシャツを着た男性

Visslaは「Creators & Innovators」を掲げ、サーフカルチャーにおけるDIY精神やクラフトマンシップを尊重するブランドだ。少しレトロでアーティスティックなグラフィックや、ヴィンテージライクな色使いが特徴。大量生産とは一線を画し、サーフボードのシェイパーやアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。トレンドに流されず、自分自身のスタイルを持つ人にこそ響くブランドと言えるだろう。

  • 代表アイテム: ボードショーツ、グラフィックTシャツ
  • 価格帯: ¥15,000〜¥25,000
  • こんな人に: 他の人とは違う、少し個性的なサーフスタイルを求めている人。

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5. Faherty:太陽が染め上げた究極の柔らかさ

夕暮れのビーチでFahertyのシャツを着てリラックスする男性

双子の兄弟が立ち上げたFahertyは、家族経営ならではの温かみと、素材への異常なまでのこだわりが魅力だ。彼らが作り出す服は、まるで長年太陽の光を浴びて自然に色褪せたかのような、絶妙なカラーパレットを持つ。特に、独自に開発したコットンやリネン、カシミアをブレンドした素材は、一度触れたら忘れられないほどの柔らかさ。リラックスした休日にぴったりの、心まで解きほぐしてくれるような一着が見つかる。上質なメンズリネンシャツを探しているなら、まずこのブランドを覗いてみるべきだ。

  • 代表アイテム: リネンブレンドシャツ、スウェットパンツ
  • 価格帯: ¥20,000〜¥50,000
  • こんな人に: 何よりも着心地と素材の質感を重視する人。

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LAスタイルと融合させる着こなしの鍵

優れたブランドのアイテムを手に入れても、それをどう着こなすかが重要だ。ここでは、サーフスタイルを洗練されたLAの日常着へと昇華させるためのヒントをいくつか紹介する。これは、Safari風の夏コーデを組む上でも役立つはずだ。

カラーパレットは「太陽で色褪せた」色を選ぶ

基本となるカラーは、サンドベージュ、オーシャンブルー、ダスティピンク、オフホワイトといった、彩度を抑えたアースカラー。まるでカリフォルニアの強い日差しで少し色褪せたような、こなれた雰囲気を演出できる。全身をこれらのトーンでまとめると、リラックス感と上品さが両立したスタイルが完成する。

上質な小物で引き締める

ラフになりがちなサーフスタイルを格上げするのが、上質な小物だ。例えば、足元はビーチサンダルではなく、BIRKENSTOCKやRainbow Sandalsのようなレザーサンダルを選ぶ。手首にはシンプルなシルバーバングルや、ダイバーズウォッチを。そして、顔周りの印象を決定づけるのが上質なサングラスだ。Ray-Banのウェイファーラーや、Tom Fordのクラシックなフレームが、スタイル全体を知的に引き締めてくれる。

忘れてはならないのが、日々のケア。強い日差しから肌を守ることは、LAのライフスタイルでは基本中の基本。サーファーたちが実践する本格的なSPFルーティンを参考に、質の良い日焼け止めを毎日の習慣に取り入れたい。

VALEGIAの視点

サーフスタイルとは、単なるファッションのジャンルではない。それは、波を待つ静かな時間、太陽の光、そして都会の喧騒から解放された自由な精神を、一枚の布に託して纏うことだ。

今回紹介したブランドは、いずれもその精神性を深く理解し、現代の価値観で再構築している。あなたがこの夏、一着のTシャツやショーツから感じるのは、マリブの風かもしれないし、ケリー・スレーターの哲学かもしれない。

その選択が、あなたの日常を少しだけ特別な旅へと変えてくれる。良い服とは、そういう力を持っているはずだ。


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