9月、午後の新千歳空港。到着ゲートを抜けると、ガラス越しに差し込む太陽の光が、夏よりも少しだけ低い角度から床を照らしている。外へ一歩踏み出せば、肌を撫でる風は乾いていて、澄んだ空気の中に秋の気配が混じる。夏の喧騒が遠ざかり、黄金色に染まり始めた広大な大地が、静かに旅の始まりを告げていた。
これは、ただの観光ではない。自分の感性をリセットするための旅だ。レンタカーのキーを手に、収穫とアートを巡るドライブが始まる。目的地は決めすぎず、心惹かれる風景にハンドルを切る。そんな自由が、この旅の贅沢だ。


風景というアートを走る、美瑛・富良野
最初の目的地は、美瑛の丘陵地帯。車窓に流れるのは、緑や黄金色、土の茶色が織りなす「パッチワークの路」。人の手と自然が時間をかけて描いた、巨大な抽象画のようだ。
カーナビを切り、気の向くままに農道へ。緩やかなカーブを抜けるたび、新しい構図の風景が現れる。車を停めて深呼吸すれば、土と草の匂いがする。都会では忘れていた感覚だ。
この道を走るなら、足元は快適でなければならない。旅のために新調したZEGNAの「トリプルステッチ™ スエード スニーカー」は、柔らかなスエードが足に馴染み、アクセルワークも、気まぐれに車を降りて歩く時間も心地よい。丘の上に立つ一本の木を眺めながら、持参したタンブラーでコーヒーを飲む。そんな何気ない時間が、記憶に深く刻まれていく。
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大地の恵みを味わう、余市とニセコ
美瑛を後にし、日本海側へ向かう。目指すは、日本のワイン地図を塗り替えた町、余市。ここでは、世界が注目するドメーヌ・タカヒコのピノ・ノワールが生まれる。ワイナリーのレストランで、土地の食材を使った料理とワインのペアリングを。グラスに注がれた液体が、この土地のテロワールそのものを語りかけてくる。
収穫期のワイナリーは、生命力に満ちている。ここでしか味わえない一杯は、旅のハイライトになるだろう。
さらに足を伸ばせば、ニセコの雄大な自然が待っている。羊蹄山を望むレストランで、採れたての野菜を味わう。シンプルだが、これ以上ないご馳走だ。景色の良い場所を見つけたら、愛車のトランクに積んできたStaggの「Pour-Over Kettle & Dripper Set」で、自分だけの一杯を淹れるのもいい。ミニマルなデザインながら、本格的なハンドドリップが愉しめる逸品だ。
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都市に溶け込む静寂、札幌のアートとステイ
旅の最後は、都市の洗練と自然が共存する札幌へ。目指すは「札幌芸術の森」。広大な敷地に野外彫刻が点在し、自然の中を歩きながらアートに触れることができる。ダニ・カラヴァンの作品群は、風景と一体となり、静かな感動を呼ぶ。
イサム・ノグチが設計した「モエレ沼公園」も外せない。大地そのものを彫刻として捉えた壮大なスケールは、訪れるたびに新たな発見がある。
一日の終わりには、デザインに優れたホテルで身体を休めたい。札幌の中心部にある「UNWIND HOTEL & BAR SAPPORO」は、ロッジのような温かみと都会的なセンスが融合した空間だ。旅の荷物を解き、愛用のAer「Travel Pack 3」からヘッドホンを取り出す。ガジェット類もスマートに収まるこのバックパックは、旅から日常までをシームレスに繋いでくれる相棒だ。暖炉の火を眺めながら、今日のドライブを振り返る。それもまた、旅の一部だ。
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VALEGIAの視点
この旅は、地図をなぞるだけの移動ではない。風景と対話し、大地の味を知り、アートに心を揺さぶられる、五感のドライブだ。
夏の終わり、秋の始まり。季節の狭間にある北海道は、最も美しい顔を見せてくれる。次の週末、あなたはどこへハンドルを切るだろうか。
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