8月の終わり。LAのキャニオンを吹き抜ける風が、少しだけ乾いた匂いを運んでくる。ゴールデンアワーの光が、アスファルトの熱を和らげる頃。Tシャツ一枚では、肌寒さを感じる瞬間に気づく。
季節の変わり目を誰よりも巧みに、そして魅力的に着こなすのがSuki Waterhouseだ。彼女のスタイルは、夏の解放感と秋の静けさを見事に繋いでみせる。その鍵は、完璧すぎない「余白」にある。

季節を繋ぐ、キャメルトーンの風合い

Vince Cashmere Blend Cardigan
夏の白Tシャツの上に、無造作に羽織る一枚。それだけで風景は秋へと移り変わる。彼女が愛するのは、肌を優しく包むキャメルやオートミールの色合い。Vinceのカシミア混カーディガンは、まさにそのためのもの。重さを感じさせないのに、確かな温もりがある。日焼けした肌をより健康的に見せてくれるのも、この色の持つ力だ。
ヴィンテージライクなデニムの余白

AGOLDE 90’s Pinch Waist High Rise Straight Jeans
スキニーデニムの緊張感は、もういらない。Sukiが選ぶのは、少しゆとりのあるストレートか、緩やかなフレア。AGOLDEの’90s Pinch Waist’は、まさに現代のボヘミアンスタイルを体現する一本。履き慣らしたようなヴィンテージウォッシュと、身体のラインを拾いすぎないシルエット。これが、ルーズなニットやブーツとの完璧なバランスを生み出す。
秋の足音は、スエードブーツから
Isabel Marant Dicker Suede Ankle Boots
夏のサンダルから秋のブーツへ。その移行期間こそ、最もお洒落が楽しい時。素足に履くスエードブーツは、夏の終わりを告げる粋な合図だ。Isabel Marantの’Dicker’は、その象徴的な存在。高すぎないヒールが、LAのストリートにも東京の路地にも馴染む。デニムの裾から覗く柔らかなスエードの質感が、全体の印象をぐっと秋らしく引き締めてくれる。夏の日差しで傷んだ肌のケアも忘れたくない。そんな時は夏の終わりのスキンケア:ダメージを受けた肌の回復 LA式リペアルーティンを参考にしたい。
仕上げは、ゴールドの繊細な輝き

cinco Cloe Necklace
彼女のスタイルに欠かせないのが、華奢なゴールドの輝き。ポルトガル発のジュエリーブランド、cincoのネックレスは、主張しすぎない存在感が魅力だ。異なる長さのチェーンを重ねることで、シンプルなニットの胸元に奥行きが生まれる。日焼けした肌の上で、ゴールドは静かに、しかし確かに光を放つ。それはまるで、夏の思い出を閉じ込めた小さな太陽のようだ。

VALEGIAの視点
Suki Waterhouseのスタイルを構成するのは、個々のアイテムではない。それは、季節の狭間をためらうことなく楽しむ、自由な精神そのものだ。
彼女の着こなしは、トレンドを追うのではなく、自分の心地よさを信じることの大切さを教えてくれる。秋の風を感じたら、まずは一枚、キャメルのニットを羽織ってみる。そこから新しい季節が始まる。
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